久々となってしまったが、Vroid Studio を使ってキャラクターの調整を試みてみたりする。
このキャラクターは奏(かなで)と命名し、Vroidを使って作ったキャラクターとしては2人目である。そのため、まだ機能に慣れていない部分も多かったので、どうもあまりぱっとしないというか、少し微妙な出来となっていたことは否めなかった。そこで、今回はこのキャラクターの微修正に取り組んでみる。
まずは髪型を整えてみる。このキャラクターはカスタムメイドでデザインした際にはもう少し髪の量も多めでふわっとロングな感じを想定していた。しかしながら、このモデルはちょっとカチッとまとまりすぎているような気もする。もう少し髪の毛を追加してもいいのかもしれない。
ここで、Vroid でどの程度髪の毛を増やしていいのかの基準がよくわからない。例えばサンプルモデルであるSendagaya Shino はだいたい48本の髪の房からなっていた。髪の毛の調整のサンプルであるFemale Hair Sample に関しては、非表示のものも用意されていたが、表示されているものだけでも100本くらいで形作られていた。これに対し調整前の本モデルは36本ほどからなっていた。もう少し増やしてもいいのかもしれない。
ちなみに、一部のモデルではアクセサリなどの小物にも髪の毛機能が使用されていることもあるようだ。
そんなわけで手書きだった後ろ髪をプロシージャルに変更してみたり、横に膨らむ髪の毛を追加してみたりした。この過程で、手書きヘアーを作成するときの機能を一つおぼることができた。ヘアーを右クリックしスムージングをクリックすると制御点の数を減らし、制御点による位置の微調整をしやすくすることができる。ペンタブでグネグネ書いていると制御点がすごい数になって、手による制御点の調整ではとても流れを整えることはできない。この機能を使って制御点を減らしていくのもポイントになりそうだ。
髪の毛の色がやや紫がかっていたので、よりピンク色系に変更。瞳のテクスチャについても遠くから見た時にハイライトが見えずやや怖くなってしまっていたので修正。ただ瞳などのテクスチャに関しては、Vroid Studioのブラシ機能やレイヤ機能が強力とは言いずらいので、外部ソフトを使ったほうがラクかもしれない。
毛の量を増やしたことで、頭皮に近い毛束が重なる部分のテクスチャに干渉が生じてしまっている。テクスチャのオフセットの調整によっても改善できそうだが、最初から毛束のレイアウトも考えながら作っていく必要があったのかもしれない。
仕上げに初版ではつけ忘れていた揺れ物設定の適応と、あとのVerから追加された表情の調整を行う。初期設定の各感情のパラメータに振り切ったものだと、表情がオーバーすぎてかなりVroid臭が残ってしまう出来になるので、程よくスライダを下げていい感じになるようにしていく。
最後に、旧版のVRMデータをリネームし、この版のVRMをエクスポートすれば作業完了。あやうくこのエクスポートでVroid Studio を閉じそうになってしまったが、ちゃんとVroid Studioの編集も保存しておかなければならない。
作業時間は1時間くらい。使用VerはVroid Studio 0.12.0。
何となくだがキャラクターの見た目がイメージ通りに改善できたんじゃないかと思うのでまあ満足。
撮影機能を使うときはまばたきのチェックを外さないといけないのを忘れがち。何とも言えない目つきになってしまう。
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