VRoidStudioを使ってさらに2人のキャラクターを作っていく。ひとまず一段落のVRoidStudio5,6人目で感覚をつかみたいところ。
今回作成したい2人のキャラクターもカスメで原型を作成した。左の緑髪の子を響(ひびき)、右の黄色髪の子を詞(つかさ)と設定した。
響は長髪を縛り上げた髪型で身長はやや低め、RPG的な立ち位置はガンナーやスナイパータイプ。詞は今回設定した6人の中では一番身長が高く、肩までの髪の毛を後ろで結んだ髪型だがCOM3Dで設定したときに童顔ジト目気味にするといいアクセントになりそうと思い調整した。RPG的にはランスや大盾を扱うような重騎士系なイメージ。「詞」は歌詞から取りたかったが「ことば」や「うた」は今回のイメージに合わなかったので、「つかさ」の読みを採用することにした。
今回の2人はこれまでと違って髪を縛った部分があるので、前回までのように頭頂部から髪を描いていくパターンでは成り立たない。後ろ髪を縛っている部分と頭頂部を曲線で結ぶように髪をつないでいった。それに加えて2本編み込みながら後ろに持っていく部分を作りたかったのだが、ここの部分が難しかった。ひねりの強さを調整し、厚みを調整することで房を作りたかったのだが、思ったほどボリュームが出なかった。テクスチャでの対応やそもそも編み込みなので複数本の束を使って表現する方法のほうがうまくいくのかもしれない。この辺りは実際の髪型の知識も必要になってきそうなところ。
それと、縛っている部分が変に揺れるとおかしいので、この部分は揺れものグループからはきちんと外しておくようにしておいた。ただ後ろ髪の揺れが大丈夫なのかはちょっと心配。
響のほうの髪型もやはり難しい。後ろ髪のほうは太さ厚さを最大にして束ねて再現しようと試みたものの束の断面が楕円形でやや不自然なボリュームになってしまった。
前髪のほうも難関で、でこの辺りで髪をバンドかなんかで留めてあげるような髪を表現したかったのだがごちゃごちゃしてシルエットをぼやけてしまったように思える。もともとのカスメの髪型が特殊なんかもしれないが、やはりこちらも実際の髪型がどうなっているかを考えていかないとならないようだ。
頭のラインに沿わない髪を描く時のガイドの置き方は検討と練習を重ねる必要がありそうである。
とりあえずこれで名前やサイズの案が6人分そろった。これをベースラインとしてこの6人の中での相対的なキャラ付けを考えたり、また別のキャラクター案を練ったりすることになりそうだ。おそらく今後の調整や、ほかのソフトで作っていく中で値は微妙に前後したり、現実的な値への微修正を行ったりすることになるだろうが、ひとまず現段階での設定をまとめておくことにする。
名前 | Name | 髪 | 瞳 | 身長 | B | W | H |
---|---|---|---|---|---|---|---|
調 | Shirabe | 青 | 青 | 157 | 81 | 57 | 87 |
奏 | Kanade | 桃 | 青 | 159 | 83 | 55 | 85 |
響 | Hibiki | 緑 | 赤 | 155 | 85 | 55 | 83 |
詞 | Tsukasa | 黄 | 赤 | 161 | 87 | 57 | 89 |
詠 | Yomi | 紫 | 緑 | 153 | 77 | 53 | 81 |
栞 | Shiori | 赤 | 緑 | 151 | 73 | 53 | 77 |
VRoidStudioは0.12版で表情のパラメータが調整できるようになったため、ジト目などの設定はやりやすくなっていると思われる。今回はひとまず全員の基準モデルを作成することを優先したため、表情の調整はひとまず使わなかった。髪の揺れもの設定も不十分な子もいるのであわせて微調整しクオリティアップを図っていきたい。
いずれフルスクラッチモデルにも手を出してみたいところではある。しかしVRoidStudio製のモデルも共通トポロジーの恩恵やVRM特有のセットアップを大きく省略できること、およびVRoidHubの恩恵を受けやすいといったメリットも大きい。
今後はVRoidモデルのさらなる修正とBlenderやZBrushを用いたモデル作成で、彼女らの設定やイメージを深めていきたい。それと並行して、その周囲の環境などの世界観を自分なりに形成していくことを、来年は進めていきたいと思う。
使用したソフトウェア
- VRoid Studio 0.12.1
- Blender 2.91
- VRM_IMPORTER
- カスタムオーダーメイド3D2
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