AI イラスト作品に対する感想

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画像生成AIが流行り出して4か月でこんなに発展するとは.

MidJouneyが話題になって、StableDiffusionが出てきて、Mimicが物議を醸したと思ったらNovelAIが勢力を拡大した。注目してはいたもののあっという間に広がっていき、普通に乗り遅れてしまった感がある。

Midjourneyはdiscordに何度か入ってはみたものの、もたもたどこに何を書くか迷ったりしている間にStable Diffusionが出てきた。

これを機に爆発的に色々出てきたという印象で、GUIで動かせるものも出てきたので私も参考記事を参照して導入することに成功した。

これなら手軽にローカル環境で試せるので,いろいろ試してみたものの,自分が思いつくプロンプトが貧相すぎてうまく生成できず.しかし,逆に考えれば文章を最適化して生成を繰り返すだけでどんどんきれいな絵が作れるようになるとなると魅力的なツールである.

AI画像の強みは、コントロールされていない表現に大きく出ているような印象。最近ではラーメンの食べ方やキャラが別のものとキメラ合体されたようなものは面白いと思うし、人間では行えないような表現であるとも思う。一方で明確なコンセプトを持った、狙った絵を出すのにはまだまだ難しいのではないかと思う。ガチャを楽しむような感覚で求める絵のレンジが広い、あるいは定まっていない場合や、突然変異的に別の表現に変えたい場合にはとても良いツールだと思う。

しかしAIは学習元がどのようなものかによって、倫理面が問われることも多い。先日はClipStudioにAIを導入することが発表された後,否定的コメントによってこれが取り下げられることなどもあった.

このときに思った感想は以下のツイートのような感じで,どちらの意見もわかるなといった立場.

倫理面は難しい問題があると感じるものの,個人的には,絵をかくのも楽しいけど,その理由として絵が欲しいというものもあるのでAIによって生成させること自体も納得がいく.実際,自分がCGを始めたきっかけは絵は難しいけれど,CGなら立体感や光の入れ方,構図などの調整がしやすいのではないかというものがあった.(実際には絵には絵の,CGにはCGのむずかしさがある).

技術的にはAIはCGや写真のように「今まで絵が描けなかった人が,絵を作り出す能力が得られる」ものなのではないかと思う.今まで絵をかいてなかった人も,画力という能力がなかっただけで表現したいという欲求は持っていた.それがAIによって能力を手に入れたことで多くの人が作品を作ることができるようになった.
そう考えると「視力が悪い人にとっての眼鏡」や「歯がない人にとっての入れ歯,差し歯」のような能力を補うツールであり,普及するのはまあ当然だろうなと思う.

一方でもともと絵をかいていた人にとっては「自分がイメージするものを絵を描くことで表現する能力」は能力としての価値が大幅に下がってしまう感覚になるので,AIを時に敵対視することも理解できる.今まで能力がなかったからほかの人に絵を依頼していた人は,AIという能力を得たことで自ら作成することも可能になってしまった.アナログ画材と違ってデジタル画材はAI作品との識別が困難なのも難しい点だろう.

とはいえ将棋や囲碁などもAIによって変革がもたらされたものの,職業として棋士がなくなっていく方向では無さげなので,イラスト方面も完全に敵対視するのではなくうまく活用して取り込んでやろうという方向で進んでいくとよいなと思う.また,そのようなイラストレーターを応援したい.

AIイラストツールといえば,昨年末にDLSiteで見つけたこちらの「AIキャラクターメーカー」(有料)が,簡単に使いやすいので,たまにキャラクターを生成して遊んでいた.

これは,このツールの作者の方?の絵をベースにINT_MAX枚のシード値に対応するイラストと割合を指定するだけで合成できるもの.おそらくシード値と割合によって生成される絵はほぼ固定.

でも,キャラクターのデザイン案として,イラストやVroidなどで作成するキャラクターのベースにするのには億を超える参考絵が簡単に入手でき,日替わりで楽しんだりという使い方もできるので十分な機能を持っているといえる.生成される絵についてはライセンスフリーとのこと.学習元は不明ですが,半分はこのソフト固有の一枚の絵になっているので,50-60くらいの割合であれば,権利にぶつかることを心配することはなさそうである.

個人的には現時点でAIを肯定的にとらえているものの,まだまだいろんなところで論争が起きているので,このようなMidjouney以前のツールや,ソフトに付属しているものを使っていくのにとどめておこうとは思う.でも状況はどんどん変わっていくので,最新の情報をもとに考えをアップデートしていき付き合っていきたいと思う.

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