プレイしていたのは少し前ですが,遊戯王マスターデュエルをプレイした感想をまとめておくことにしました.
遊戯王は10000枚以上のカードが存在する有名なカードゲームである.今は別シリーズとなってしまったがかつてはアニメも放送されていた.私もデュエルと聴くとこの遊戯王を思い浮かべてしまう.
そんな遊戯王のカードゲームがオンラインで遊べるマスターデュエルが昨年の1月ごろリリースされました.これまでにも遊戯王のカードが遊べるゲームは存在しましたが,マスターデュエルは紙のカードとほとんど同じルール,カードプールで遊べる公式のアプリであり,全世界のプレイヤーと対戦できるということで,話題になりました.
このマスターデュエル,およびこれを用いたカードゲームについての感想をまずまとめるとして,
よかったところ
- 身近な対戦相手が減り,なかなかプレイ機会が得られなくなった遊戯王がいつでも気軽に遊べる
- ほぼすべて(約1年遅れの実装)のカードが実装されているので,昔使っていたデッキを再現することができる.
- ガチャ(パック開封)のほか,レアリティが同一であれば変換生成が可能となるため,特定のデッキを作成するだけでならば,ランダム性を排したデッキ構築が可能である.
- ソロモードによるテーマストーリー補完とチュートリアルによって,知らないテーマの立ち回りやバックストーリーを知ることができる.
- 遊戯王の複雑なルール,処理が視覚的にわかりやすく,あるタイミングでできることがきちんと明示されている.
難しかったところ
- そもそもカードプールが多すぎるので,メジャーなデッキやいわゆるマストカウンターと呼ばれる箇所を抑えるのが,初心者にはきつい.上級帯で勝とうとするなら,膨大な事前情報が必要.
この記事では,上記の感想を前提にざっくり書き進めていきたいと思います.
私はリリースと同時にプレイ・・・したわけではなく,実際にプレイしたのはしばらくたってから.とはいえ,様々な人がマスターデュエルを用いたプレイ動画を上げていたので,これを見ながらあまり遊戯王に触れていなかった期間のルールの推移やカードの使い方などを覚えていました.
私がプレイしていた時期は,アニメで言うとGXのダークネス編近辺と,5D’sの時期.加えてアニメはZEXALまではよく見ていました.その後少し離れていて,その間はPやLINKが出たらしい,ルールが変わったらしいみたいな情報をざっくりとはおさえていたものの,プレイはほとんどしていないといった感じ.特にシンクロ召喚あたりに思い入れがあり,シンクロンエクストリームが発売されたときは相手がいないのに購入しひとり遊びをしたりもしていました.
なので ,このマスターデュエルをプレイし始めたときは,ちょうどシンクロ召喚のイベントの時期だったこともあって,シンクロデッキを作成していました.紙のカードでも遊星編1,2を買いまくっていたので,シンクロン軸のいわゆるジャンクドッペルという型.
現代遊戯王のLINKの数を合わせたり位置関係が大事になったりするデッキと異なり,基本的には私が知っているレベルを合わせてシンクロするというだけなので,過去の経験を活かして相対的に扱いやすいデッキではありました.もっとも,当時紙で作っていたデッキとは比べ物にならないほど高回転,デッキパワーだったのには驚きましたが.パワーツール展開などはほぼソリティア状態で最大5体もシンクロモンスターが並ぶ恐ろしいパワーを持つが,一方で初動が限られているため事故やあっさり止められたりもするようなデッキでした.
ただデッキが回せることとランクマで勝てるかどうかは当然話が別で,ランクマで勝つにはほかの知識がたくさん必要という難しいところもありました.例えば「灰流うらら」というカードは手札から捨てることで,デッキに関する効果を無効化できる有名なメタカードがあります.相手の起点になる効果にこのカードを打つことで相手の展開を止めることができます.上記のジャンクドッペルであれば,「調律」は「シンクロン」モンスターを手札に加えるカードでこれを止めると,展開が厳しくなることがあります.
このようにどのデッキにも止められると厳しい,確実に阻止したい効果があるはずなのですが,適切な事前知識がないとどのカードを止めるのが勝ち筋につながるのかが分からない.ある意味当然だけれども熟練のプレイヤーに勝つためには自分も熟練のプレイヤーになる必要があるのだ.
しかし,新規のゲームなら新規古参格差については要改善なのかもしれないが,長い歴史を持ち膨大なカードプールを持つ遊戯王においてはもはや避けられないと割り切るしかないのだろう.カードパワーをインフレさせることでTier1を絞り情報量を減らすということもできているのかもしれない.
他方ソロモードでCPUとの対戦ができるのも復帰勢には優しい.クリアしていけばジェムも入手できるので,パックや生成によってデッキ構築も進められ,そのテストもできる親切仕様.ソロモードでは自分のデッキではなく用意されたデッキを使うこともでき,そのような知らないデッキを使うときには,条件を満たしたときに黄色く光る仕様やチェーン確認が心強い.相手がCPUなのでいくらでも効果を遠慮なく読むことができる.
上記のジャンクドッペルは最大パワーが強い反面展開が長すぎるので,ソロモードからは「トリックスター」デッキも使っていました.これは200ダメージを継続的に与え続けるバーン系のデッキで,素早くデッキを回すタイプではないので気軽に扱いやすくて良かったです.うまくいくとワンキルレベルの火力も出る力はあるものの,私の構築だと微妙に届かずランクまでは押し負けることも多かった印象.このデッキで苦手なLINKや位置の話もある程度覚えることができたかなと.
総じて,マスターデュエルは自分にとって懐かしの遊戯王で遊べるゲームで遊べる良いゲームだったが,環境についていけず上位で頑張っていくのは辛そう,といった感じのゲームでした.ただ,動画媒体でいろんな人のプレイを見ることができるようになったので,自分のプレイでなく他の人のプレイで気軽に楽しむことができるようになったことは,結構うれしいポイントだったかもしれない.
本ページの画像にはマスターデュエルのスクリーンショットを使用しています
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